ちゅ るやさんで覚えるキャラ製作講座
余談2回目  MUGEN RC1の新機能について

2009年9月21日、7年間の沈黙を破り、本家Elecbyteか らM.U.G.E.N 1.0 RC1がリリースされました。
カンフーマンに新技Kung Fu Zankouが追加されたり、D4用カンフーマンまで追加されたのは非常に喜ばしいことです。
当然、これまでになかった新機能や新仕様が多数追加されました。
今回はそれら新要素のうち、キャラ作成に関する部分について簡単に解説を行いたいと思います。

①旧キャラの取り 扱いについて
たぶん皆様が一番気にしているのはここではないでしょうか。
バージョンアップ時にはいつも話題になっていた問題です。
一言でいいますと、殆 どのキャラはとりあえず動作します。
新MUGENにはコンパチモードという過去の仕様との互換をとるモードが内蔵されており、
DEFファイルの内容からコンパチモードにするかどうかを自動的に判定してくれます。
ただし、仕様変更のせいでうまく動作しなくなった箇所があります。

とりあえず自分がわかってるだけでも
①ScreenPos で軸の中心が変更されたため、ずれ ることがある。
② カラーが1Pカラーしか表示できない(palno等の ステートは有効。見た目だけ変わらない)
これらの不具合はRC2で解決されたようです。
等の変更点があります。
特にカラーに関しては全てのキャラについて回る問題ですので、後ほど新MUGENに対応する方法を解説いたします。

②SFFおよびDEFの仕様変更について
カンフーマンのフォルダをご覧になられた方は、ACTファイルが存在しないことに気がつかれたかとおもいます。
今回から SFFとACTファイルが統合されたためです。
そのため、新仕様のSFFはMCMやFFで読み込むことができません。
新仕様のSFFを作成するためには、MUGENい付属のsprmake2.exeを 使用する必要があります。
それにともない、DEFもいくらか仕様変更されています。

以下、sprmake2.exeの使い方を旧キャラからのコンバートの仕方を例にして説明いたします。
説明には、このちゅるやさん講座その1で 作成したSFFと講座そ の2のファイル一式をまとめたくらいのもの)を使用します。
試される方はcharsフォルダに入れ、キャラとして使用できる状態にしてください。
でははじめます。


1,ちゅるやさんをFighter Factoryで開いて、ツールバーからSFF->SFFをデコードを選択してください。


2,ファイルの出力形式を選択するダイアログがでますので、SPRMaker のほうを選択してください。

その後、テキストファイルの保存先を訪ねてきます。
今回はちゅるやさんのフォルダにchuruya.txtを保存します。(この中に座標やグループなどの情報が入っています。)
すると、churuya.txtのほかに多数のpcxファイルが出力されます。

2009/10/03追記
Fighter Factory Ultimateの場合は、
SPrites->Exportから出力 できます。

3,PCXファイルのファイル名に,が入っているとsprmake2.exeを使用する際に不具合がでますので、ファイルのリネームを行います。
今回は,を-に変更しました。一括リネームツールを使用すると楽にすみます。

4,txtファイルのフォーマットを変更いたします。

;SPRMAKERのフォーマット
;上3行は不要
#
1
2
churuya-20,0.pcx
20
0
23
69
これを
20 ,0 ,churuya-20-0.pcx ,23 ,69
のように変更します。
不要な行は削除してください。
自分の場合は一括で文字の置換ができるツールとエクセルツールで比較的楽に作業できました。
3,4,の結果をこ こに置いておきます。
3,4,の作業を省略したい方はファイルの中身をcyuruyaフォルダに移動してください。

5,4,で作成したテキスト ファイルからSFFを作成するためのDEFファイルを作成します。
これに関する説明は長くなりますので、WORKフォルダ内のカンフーマン用のものを意訳して注釈を加え、ちゅるやさん用にしたものを用意しました。
このファ イルをchuruyaフォルダに入れてください。

2009/10/3追記
3,4,5,では手動で変換を行っておりますが、
当時、sprmaker2にtxt2def機能がついていることを知りませんでした。
これを使用すると大まかな形ですがDEFファイルに変換しれくれます。

さらに、知らずにこんな ツールも作成してみましたので、よろしければご使用ください。

6,コマンドプロンプトを起動し、MUGENが入ったフォルダまで移動します。
そこで、sprmake2.exe  DEFファイルの場所と記入してください。
今回の場合ですとsprmake2.exe chars\churuya\churuya-sff.defと記入してください。
そうするとSFFが上書きされます。上書きがいやな人はあらかじめバックアップをとってください。


7,続いてDEFファイルの修正を行います。
修正する箇所は3カ所です。
Ⅰmugenversionの表記が変更されました。
表記をmugenversion = 1.0に変更してください。
そうすることでコンパチモードが解除されます。

Ⅱocalcoordが増えた。
これはキャラがごとの座標の高さと幅を指定するものです。
ちゅるやさんは通常サイズのキャラですので
localcoord = 320,240
としてください。

Ⅲパレットの変更の仕方が変更された。
従来はACTファイルを指定していましたが、
新MUGENではSFFファイル内のACTファイルの番号を指定するようになっています。
ちゅるやさんの場合は2Pカラーまでしかないので、

; キャラクターのボタンとパレットの対応表です。
[Palette Keymap]
x = 1 ;Xボタンを押すと1Pカラーが使用できます。
y = 2 ;etc.
z = 1
a = 2
b = 1
c = 2

このような感じになります。
この値を正確に入力しないとスプライトのカラーしか使用できなくなりますので注意してください。
完成品はここです。

これで説明を終わります。
このようにすれば、SFFとDEFのコンバートはできますが、やはりそれなりに手間がかかります。
すでにあるキャラは全てコ ンバートされるべきと思わないでください。
その手間を他人に強いるような真似は絶対にしないでください。

キャラが欲しいなら自分で動くのがMUGENです。


この変更、面倒ではありますが、キャラ製作にとっては非常に便利な機能であるといえます。
こちらの カンフーマンをご覧ください。Kung Fu Zankouの時のみ金髪になるようになっております。
これは、このようなファイルを用意して2,1に金髪用のパレットと、
Kung Fu Zankouのスプライトに
1400, 0, tzanko00.png,  16,78? usepal = 2,1
このように記述を追加して金髪になるようにしています。
つまりエフェクト等同じパレット同士でかつ本体のパレットにはいりきらないものでもパレットを一つにまとめることができ、キャラを軽くすることもできま す。
当然演出の幅も出ます。


③CNSの仕様変更について
CNSにも新仕様として新パラメータや新ステートコントローラが存在します。

1,勝利メッセージが追加された。
これは皆様もうご存じかと思いますが、MUGENに勝利メッセージが追加されました。
試しに、ちゅるやさんに

[Quotes]
; デフォルトの勝利メッセージです。
victory1 = "This is smoke cheese power!!!!! nyoro."
; 日本語の勝利メッセージです。
[ja.Quotes]
victory1 = "スモークチーズの力、思い知ったかにょろ。"

このような記述を追加してみてください。

こんなかんじで勝利メッセージが表示されます。

もし日本語になっていないという方は
mugen.cfgにLanguageという項目がありますので、
そこを"ja"と設定してください。
また、勝利メッセージを選択するVictoryQuoteというステートが存在します。
(こちらは調査中です。)
日本語の勝利メッセージの文字コードはUTF-8になっています。
これから勝利メッセージを作成される方はUTF-8で保存するように心がけてください。

2,パレットの変更がステートでできるようになった。
common1.cnsのステート5900に
[State 5900, 3] ;Change palette
type = RemapPal
trigger1 = 1
source = 1,1
dest = 1,palno

このような記述があります。
新MUGENではRemapPalと いうステートコントローラを使用してSFF内のパレットに自由に変更できるようになりました。
(独自パレットのスプライトはたぶん無理)
先ほどのカンフーマンでスタートボタンを押すとどのカラーでもお辞儀の瞬間だけ金髪になります。
これは、
[State 195, 0] ;カンフーマンを金髪にします。
type = RemapPal
trigger1 = time=0
source = 1,1
dest = 2,1

[State 195, 0] ;カンフーマンを金髪にします。
type = RemapPal
trigger1 = time=0
source = 1,2
dest = 2,1

[State 195, 0] ;カンフーマンを金髪にします。
type = RemapPal
trigger1 = time=0
source = 1,3
dest = 2,1

[State 195, 0] ;カンフーマンを金髪にします。
type = RemapPal
trigger1 = time=0
source = 1,4
dest = 2,1

[State 195, 0] ;カンフーマンを金髪にします。
type = RemapPal
trigger1 = time=0
source = 1,5
dest = 2,1

[State 195, 0] ;カンフーマンを金髪にします。
type = RemapPal
trigger1 = time=0
source = 1,6
dest = 2,1

[State 195, 0] ;カンフーマンをもとの色にします。
type = RemapPal
trigger1 = AnimTime = 0
source = 1,1
dest = 1,palno
ステート195にこのようなステートを追加したからです。

個人的には、このステートは製作者にとって朗報だと考えています。
これを使用すれば、スーパーモードやトランザム、殺意の波動みたいな簡易色変えですむパワーアップ演出が容易にできますし、
ギルのような向きによって色が変わるキャラも振り向きのステートにこれをいれるだけで簡単に再現できます。
さらに製作者同士で示し合わせば、炎の時や毒の時に本体の色を変更させることができます。


以上でとりあえずの説明を終わります。
この項目はとりあえずの調査ですので、間違っているところ、足りないところが多々あると思います。
もしそういうところがありましたら報告お願いいたします。
随時項目を修正いたします。
では、楽しいMUGENライフをお過ごしください。


余 談
新MUGENが重くてたまらないという方、
mugen.cfgのBufferedReadという項目を0にしてください。
自分の場合はそれで相当はやくなりました。